【連載エッセイ】無雲の乳がん闘病記【Vol.027『左腕が痛い!!!』】

無雲の乳がん+ヘルニア闘病記
MarijanaによるPixabayからの画像

 ある雨の日、私はいつも通り放射線治療に出掛ける所でした。この日は徒歩でA病院に向かう予定だったので、気合が入っておりました。

 玄関に行くと、ふと左の腕に違和感を感じました。

「なんだか左腕が重苦しい感じで痛いな??」

 この時は、そんなに気にも留めていませんでした。

 しかし、歩き始めて傘を左手で持つと、痛みがぐいぐいと増してきました。

「痛いなぁ。これじゃ左手じゃ傘を持てないよ」

 てくてくと25分間歩いている道中、左腕の痛みはじわりじわりと増していくかのようでした。

 この日は放射線科医の診察がある日だったので、一応この事を話してみました。

「痛みが続くようならまた言ってくださいね」

 と言われたので、何か乳がんと関係あるのかな? と疑問に思いました。

 この日は、午後も腕が痛かったですが、夜には痛みが引いていて眠る事が出来ました。

 が、翌日、起床して1時間ほどすると、左腕に激痛がやって参りました。

「左腕が痛くて苦しい。助けて」

 母にLINEをしてSOSしました。この時には起きている事もままならず床に転がっていました。

 母がすぐに駆け付けてくれて、痛み止めを飲ませてくれましたが、痛みは一向に引きません。おいたんが持っていた痛み止めのクリームを塗っても全く効きません。

「お母さん、今日は一緒に行こうか?」

 母が付き添ってくれるというので、放射線治療にはタクシーで行きました。

 そして、看護師さんを呼んでもらって事情を話すと、急遽放射線医の診察を受けられる事になりました。

「うーん。放射線の影響とは考えにくいですが、無理のある体勢(バンザイで手を組む)してますからねぇ。それの影響もあるのかなぁ」

「グルグル腕を回しても痛くはないですが、じっとしていても物凄く痛いです」

「うーん。ちょっと分かりませんねぇ。痛み止め二種類と湿布で様子を見ましょうか。それでもダメならば整形外科を受診した方がいいかもしれませんね」

 というわけで、痛み止め2種類と湿布を処方してもらいました。この後に放射線治療を受けましたが、バンザイで手を組んでいる体勢でも腕を下ろしていても、どちらでも腕が激痛なのは変わりなかったです。苦しかった……。

 帰宅してすぐに、処方してもらった薬を両方飲みましたが、数時間経過しても痛みは消えません。湿布もしましたが特に効果は感じません。

 めっちゃ痛いまま……。

 看護師さんが言うには、A病院の整形外科を受診すると、選定療養費がバカ高く掛かるので、他所よその整形外科に行った方が良いという事でした。うーん。かかりつけ整形外科は無いのだが。っていうかうちの近所はろくな整形外科が無いから、行くなら駅前まで足を延ばさねばな。

 午後からは気分が少し回復したので、がんに関するサイトでエビデンスがしっかりしているサイトを巡回して情報を集めました。治療の過程でも、関節痛などが起こる事もあるし、最悪は骨転移という事もあるとの事でした。

 でも、私は9月に手術を受けたばかりだし、11月半ばの今すぐに転移しているとかは考えずらいです。なので、運動不足なのに妙な体勢を取っているからなのかな? と素人判断しております。

 ここであんまり深刻になってしまっても、メンタルが病んでいくだけなのです。とりあえずは痛み止めをフルに飲んでみて、ダメならばまた放射線医に訴えるか、整形外科に行くかしようと思います。

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