【連載エッセイ】無雲の乳がん+ヘルニア闘病記【Vol.050『乳がんの定期健診と内科(後半)』】

無雲の乳がん+ヘルニア闘病記
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 乳腺外科の予約は10時半で、内科は11時だったんですが、乳腺外科が終わった時点で12時過ぎで、内科は診察が2時間遅れって事でした。

 ひたすら待つ……待つ……待つ……眠い……。

 13時半過ぎ、ようやく順番が回ってきました。微熱にも慣れてしまい、日常になってしまったので、内科はこの日で終わりになるのかと思っていました。

 診察室に入って、ちょっとした体調報告をすると、担当医のS先生が慌ただしくこう言いました。

「抗SS-A抗体が陽性です。シェーグレン症候群の可能性があります」

 ええっ……。それって膠原病こうげんびょうの一種だよね? 名前しか知らないけど。

「目や口が渇く事はありませんか?」

「めっちゃ乾きますね。目は前はドライアイで眼科に行ってたんですが、あまりに混んでいるので行くのやめちゃいました。口も乾くんで、しょっちゅう水分摂ってます」

「確定診断のために、来週にでも眼科と歯科に回って下さい」

「はぁ……」

 えー。血液検査で引っ掛かったのね。そして何だか大変そうな病気の可能性があるのね。困ったわ……。

 CRP(炎症反応)も相変わらず高く出ているらしいのですが、これら一連の不具合がシェーグレン症候群だと説明が付くそうなのです。

「腰椎椎間板ヘルニアになったのって関係ありますかね?」

「ないと思いますねぇ」

「めまいがしょっちゅうするのは?」

「それもあんまりないと思いますね~」

 わい、思ってもみない所ばかりが問題になる。

 ドライアイとか、口渇こうかつとかって、体質だと思ってたわ。もしもシェーグレン症候群ならば、それが原因だったって事になるのね。渇きもなかなか恐ろしいわ。

「お母さん、なんか引っ掛かっちゃったねー」

「今日で終わると思ってたのに……」

 母子で会計待ちの間に脱力します。うう、母よ、心配ばかり掛けてすまん。

 母がスーパーに寄りたいから先に病院を出る、と言って去った直後、何故か受付から呼ばれましたら、処置室で来週の検査の説明があるとか言われて「まだ終わってなかったのか」と仰天しました。あまりに仰天したので母と父にLINEしまくりました。

 説明はけっこうあっさり終わって(あっさり過ぎて言い忘れた事があったらしく後から電話来た)、帰宅です。

 この時すでに14時過ぎ。極度にお腹が空いていた私は、一服しに寄ったロー〇ンでカップヌードルBIGとおにぎりとからあげクンをごっそり買って、それを家でもしゃもしゃ食べました。

 この内科の結果をおいたんに伝えましたら、おいたんは不安そうにしょぼーんとしてしまいました。

「一つ一つが死ぬような病気じゃないから安心したまえ」

 と、私がおいたんを慰める始末。君は本当に13歳年上なのかい?(笑)

 この日は、どうしてもピザが食べたかったので、夕方から生地を捏ねてピザを焼きました。たんまり食べました。次の日の昼食も余ったピザでした。満足。

 ちょっとシェーグレン症候群について調べましたら、まさかの国指定の難病なんですね。びっくりしました。

 ベースに統合失調症があって、そこに乳がんと腰椎椎間板ヘルニアがあって、さらにシェーグレン症候群とかなったらマジでなんなの? って感じです。40歳過ぎてから大病のデパート状態なんですが、どうなってんの?

 A病院の予約票はびっしりです。検査と診察でめっちゃ通院します。大学病院だから、いちいち待ち時間長いから疲れるんですよね。でもまぁ、仕方ない。病気ははっきりさせてなんぼだからね。

 好物を作って食べて、英気を養って病と向き合おうかと。全てはネタとして昇華させます。それが私の生きる道なのです。

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