【連載エッセイ】無雲の乳がん闘病記【Vol.020『放射線治療の日程を組む』】

無雲の乳がん+ヘルニア闘病記
MarijanaによるPixabayからの画像

 手術が終わって3週間が経過した頃には、胸と脇に水が溜まる現象が落ち着いてきました。

「後は体内で吸収するでしょう」

 そうW先生は言うと、放射線治療に私を回すと言いました。

「放射線医の診察を受けて下さい。そちらで日程を組みます。こちらの診察は放射線治療後にまた入れましょう」

 看護師さんとバトンタッチすると、看護師さんは手際良く放射線科の受診を予約してくれました。

「(まだ傷跡塞がってないけど大丈夫なのかな??)」

 私には一抹の不安がよぎります。そして、この時何かの拍子に腕を伸ばしたら、肱のちょっと上の辺りに激痛が。リンパの生検をした後遺症だと思いました。

「(今更痛くなられても!! 乳腺外科の診察終わっちゃったよ!!)」

 さらに不安がよぎる羽目になりました。

 数日後、放射線医の診察を受けにA病院にまた出向きました。放射線科の先生は男性で、若めでW先生と同じくモノをハキハキ言うタイプに感じました。

 そこで、傷がまだ塞がっていない事と腕の痛みを伝えました。傷を先生が見た結果、最初は10月から開始しようとしていた放射線治療が、11月初めからという事に変更になりました。

「そんなに急がなくても大丈夫ですから」

 もうこうなったら医者の言う事を信じて気長に行くしかありません。

 放射線治療は、全25回で平日は毎日通院しなければならないとの事でした。カレンダーを数えましたら、12月半ばくらいまでかかる計算でした。

 放射線治療の1週間前には、計画CTが実施されると説明がありました。とりあえずこの日から1か月は傷を癒すための待機です。

 診察では、副作用の話などもありました。倦怠感や皮膚がやけど状態になる事、もしかしたら肺炎を発症するかもしれないという説明がありました。放射線治療は抗がん剤治療よりは副作用が少ないと思われますが、それでもやはりリスクはあるのですね。

 診察後に、看護師さんや事務の人からさらに副作用についての補足や費用の説明を受けて、この日のスケジュールは終了しました。

 次回は、放射線治療のための計画CTを受けた話です!

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