乳腺科クリニックでの細胞診の結果が、『乳がん』であった事を、Twitterですぐカクヨム民の皆に知らせました。
カクヨムの仲間の皆は、「どうか良性であるように」と念や祈りを飛ばしてくれていて、本当に心配をしてくれていて、とてもありがたい存在でした。
でも、私はその人達に残念なお知らせをせざるを得ませんでした。
Twitterで周知すると、すぐに仲間のAさんからDMが来ました。色々話しました。その中で、「旅行に、行っておいで」という会話がありました。
そのやり取りを母に知らせたかどうかは思い出せないのですが、母も同じ気持ちだったようで、母は父に凄い剣幕でこう迫りました。
「無雲と二人で旅行に行かせて!! おいたんさんと二人で留守番して頂戴!!」
前々から母は無雲を旅行に連れ出そうとしてくれていたのですが、父が無雲の夫である『おいたん』と二人きりの留守番を嫌がっていたので行けなかったのです。しかし、この時の母の剣幕は本当に凄まじく、父は「わ、分かった……」とついに了承するしかなくなりました。
その日の夜、無雲は眠れないまま布団でごろごろしていました。この日は7月16日。父と母が18日にコロナワクチン4回目だから、旅行の日程どうしようかな……と考えていました。そして閃きました。19日・20日で行けば良くない?
翌朝、母にその計画を話しました。母はOKしてくれました。ただ、ワクチンの翌日だから副反応が出ないか心配。でも、母は「今までも副反応無かったから大丈夫よ」とあっけらかんとしていました。
すぐに、安房小湊のほうで両親が行った事のある宿(部屋に源泉かけ流しの露天風呂付)を調べました。そうしたら、空きが無かった。
でも、しつこく調べて、他の宿で部屋に源泉かけ流しの露天風呂が付いていて、料理も良さそうな旅館を見付けました。当時は喫煙者だった無雲ですが、部屋のバルコニーに灰皿を置いてくれるナイスな旅館でした。
そこにすぐ電話をして、予約を取りました。プランは、一番極上のものにしました。県民割が適用されるとの事なので、そこはラッキーでした。
17日に予約したので、19日はあっという間に来ました。
旅行当日は、房総の方は大雨でした。大雨というか、暴風雨……。
特急を勝浦で降りて、勝浦タンタン麺を食べる予定にしていたのですが、勝浦に降り立つと凄い暴風雨。しかし、駅前に店があるわけでもないので、無雲の野生の勘でラーメン屋を見つけ出し、勝浦タンタン麺を食べてきました。根性だと思います。
それから安房小湊に移動して、宿の人に早めに迎えに来てもらいました。
もうね、全身びしょ濡れで。酷い有様でした。
宿は安房小湊の山の上のこじんまりとした感じでした。部屋数は15。そんなに大きな旅館ではありません。
しかし、部屋のアメニティーも掃除の出来も素晴らしく、凄く快適な感じがしました。
何より感動したのは、温泉の温度の適温さと、食事のクウォリティー。
プレミアムプランで行った私と母なので、選択料理3品が全て出て来ました。
◆伊勢海老のウニ焼き
◆アワビの踊り焼き
◆A5ランクの牛肉の陶板焼き
もう、伊勢海老のウニ焼きが美味しすぎて……がん疑惑からがん宣告されたこの1週間、食欲が落ちていてあんまり食べていなかった無雲が、「美味しい、美味しい」とむしゃむしゃ食べる。それはもう、食べる。
お出汁がとても品の良い素晴らしい味で、本当に美味しい。最後の炊き込みご飯はお腹いっぱいだったのですが、「よろしかったらおにぎりにしましょうか?」と言ってくれて、部屋に持ち帰って後から食べました。
こんなに良い想いをさせてもらっちゃって、ありがとう、母。
無雲はこれから自分に降りかかってくる辛い治療を頑張って乗り越えるよ。
そしてまた、元気を取り戻したら一緒に旅行しようね。
母の気遣いが嬉しく、愛情をひしひしと受け取って、これから頑張ろうと、そう決めた旅行でした。
次回は、紹介状を用意してもらって、いざ大学病院であるA病院に行って、本格的な検査が始まったという話です。
コメント
よしよし。
これからは、ゆっくり行こうね。
旅は、リフレッシュにもなるし、できるだけ行くといいでしょう。
そしてお家でののんびりタイムも。
ゆっくり行こう。みんな一緒だからね。
それにしても、A。
いいアドバイスだなー!
おパンダさん、こん!!
うん。Aさんの後押しのおかげで楽しい想いができた!
さすがAさんやね。
もう、あとはのんびりいくっきゃない。
とにかくコロナにならないように家族中で気を付けて、
体力温存に励みマッスル!!