【連載エッセイ】無雲の乳がん闘病記【 Vol.021『放射線治療のための計画CTを受ける』】

無雲の乳がん+ヘルニア闘病記
MarijanaによるPixabayからの画像

 10月も終わりのある日、1か月振りにA病院に行きました。この日は、放射線治療のための計画CTをする日です。

 計画CTとは、放射線治療のポイントを定めたり、体を固定する装具を製作するために行われるCTの事です。A病院では、通常の外来や入院で使用するCTではなく、放射線治療科専用のCTを使用してこれを行います。

 放射線治療科は病院の地下にあり、専用のエレベーターを使用します。放射線治療に関係の無い人は一切入れない仕組みなので、待合室もとても静かで、外来の喧騒を忘れさせてくれる作りになっています。

 このため、待ち時間もほぼ無く、とてもスムーズに事が運んでストレスフリーでした。

 CTを受けるため、まずは着替えます。ちょっとの距離を歩くために、検査着をきます。すぐにそれは脱がされて、上半身は素っ裸で検査台に乗ります。タオルも引っぺがされます。

 またしてもまな板の上の鯉……。

 がん治療とは、たびたびまな板の上の鯉のごとくされるがままになるのです。

 この日のCTでは、息を止める必要も無く、ただバンザイをして寝ているだけでした。あぁ、楽……。CTのための食事制限も無かったし、今回は楽だわ。

 CTを5分ほどで終えると、上半身にマーカーで照射のポイントの書き込みをしていきます。お腹と脇腹に書き書きされまして、すっかり上半身はマーカーだらけです。本来はテープで印をするらしいのですが、私はテープかぶれしやすいので配慮してくれました。

 それが終わると、着替えをして帰宅です。この日のお会計はありませんでした。きっとその後の管理料でがっつり取られるやつです。事務の人の話では、初回照射時には数万円の費用が掛かるそうですので、そっちで取るんでしょうね~。

 この日の感想は、「今までの検査で一番楽だった」って感じです。スムーズだし体への負担も無いし、楽でしかなかったです。

 今までには、マンモグラフィーを複数回やられたし、いちいち痛かったり食事制限があったりなんだりで負担に感じることも多かったです。これから放射線治療で副作用もあるだろうから、今は楽させてくれてありがとうって感じです。

 さて、最後に看護師さんから確認事項がありました。

 マーカーは落ちちゃったら電話すれば良くて、落ちてもあまり気にしないで下さいとの事。私の場合、初回の照射まで8日間ありましたので、消える可能性が大でした。実際、書いて5日後の金曜日の夜に消えてしまいました。なので、月曜日に電話しようと思います。そこで何らかの指示があるでしょう。

 この日も待合室には複数名の患者さんがいらっしゃいました。中にはスーツを着たサラリーマン風の男性もいました。治療をしてから出勤なさるのでしょう。お疲れ様です。

 さぁ、次回はいよいよ放射線治療が始まったって話を書きます。

 前回の診察でも言われている副作用は、患部の皮膚の火傷状態や、倦怠感、全て終わった後に来るかもしれない放射線性肺炎などでした。副作用は出来るだけ最小で収まるといいなぁと思っています。まぁ、副作用来たら来たでグッタリしますが、困るのは肺炎です。咳が出ていたらなかなか診てもらえないこのコロナ禍です。かかりつけ内科で診てもらえるか確認しておく必要があると思いました。また、それが駄目だったら、A病院で診てもらえるかどうかも確認しておかなきゃなと思いました。

 放射線治療は未知の世界なのでドキドキいたします。この緊張感を出来るだけリアルタイムで書いていこうと思います。そして、読者の皆様の今後に何かしら役立てていただけたら幸いに思います♬

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