【連載エッセイ】無雲の乳がん闘病記【 Vol.022『放射線治療が始まった!』】

無雲の乳がん闘病記
MarijanaによるPixabayからの画像

 令和4年11月1日。私の放射線治療が始まりました。

 開始8日前に計画CTを受けて、その際にお腹や脇腹に書かれた照射ポイントを定める線は、その間に消えてしまっていた。だから、当日は少し早く来るようにと言われていました。

 放射線治療は私の場合は全25回で、平日は毎日通院しなければなりません。もはやこれは出勤!? と思うようなスケジュールです。これがあったからこそ、私は家から近いA病院を治療するための病院として選んだ経緯があります。

 遠いとねぇ、心理的にも肉体的にも負担に感じる性質たちなので。自転車で10分ちょっとという立地は、とても魅力的でした。私は公共交通機関、特に混んだ電車に乗りたくない人間でして、その負担たるやメンタルを蝕んでくるでしょうから、避けられるものなら避けたかった。

 いかにストレスを軽減してがん治療に臨むか。それもとても大切な事だと思います。

 がんは、その存在だけで心理的に大きな負担になります。私の様に、ごく初期で発見されて、命にはあまり関わらないと言われていても、それでも体にがんがある事には変わりないのです。

 今後、転移するかもしれない、再発するかもしれない。その時、近所の病院なら掛かりやすいですし、コロナが落ち着いて面会解禁になったあかつきには家族も楽でしょう。そういう理由も、A病院を選んだ動機付けになっていました。

 さて、放射線治療はどんな事をするのか。どんな感じなのか。

 まずは着替えをして、CTみたいなものがある部屋に通されました。上半身裸になってタオルを掛けて、装置のベッドに横になります。

 両腕を上げて手を組み、動かないようにします。微動だにしません。

「呼吸は深呼吸をしない様に、浅くお願いします」

 うっ。苦しい。けっこう大きく呼吸してしまう私にはこれがけっこう苦しい。

 緊張すると余計に呼吸は荒くなりますから、そこでそれを抑えろというのは難しい。けど頑張る。

 機械の中にベッドが動いたり、出てきてじっと待っていたりと、患者は基本的に何もしません。とにかく微動だにせずに横になっている事。それだけです。

 基本的に目を閉じていましたが、たまに目を開けて何が起きているか確認しました。音がけっこう変化するので、それを頼りに『今何をされているか』を確認しましたが分かりません。

 ある瞬間、照射されている左胸が少し暖かくなりました。

「(今照射してるのかな?)」

 目を開けてみましても、何も見えません。装置の中は何もありませんし、出てきた所には天井に赤い何かが付いています。

「(どこから放射線当ててるの?)」

 装置なのか赤い何かなのか、さっぱり分からん。

 じーっとしていると、気が付けば終わっていたようでした。

「こんな感じで毎日照射していきますね」

 うーん。特に何かを感じたわけでも無かった……な。

 この日は、ここで体に線を書く作業が行われました。

 それがです、私はちょっと気持ち良いと思ってしまっているのです。

「(このソフトタッチでさわさわされる感。何か新しいへきを目覚めさせられそうだぜ!)」

 そんな事を考えて線を書かれているのですから、余裕ぶっこいてるのも良い所です。それくらい、このソフトタッチで線を書き書きは気持ちい……いや、何でも無いです。

 この日は放射線医の診察もありました。ここで、私は放射線肺炎を発症したらA病院で診てくれるのか聞きました。

「そうですね。放射線肺炎はそんなに頻発する症状ではありませんが、起きると普通の抗生物質は効きません。なので、最初からこちらに来てくれた方が話が早いです。何かあったら看護師に連絡をして下さい」

 やったぁ。診てもらえるってよ! けっこう安心したわ!

 診察は週に1回くらいあるそうです。これから副作用が出てきたら、その都度相談しようと思います。

 と、こんな感じで私の放射線治療初日は終わりました。今後の副作用の出方などに注視しながら、このエッセイを続けて行こうと思います。

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