【連載エッセイ】夫は仕事ができません!【Vol.019『おいたん、即日辞める事になる』】

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mohamed HassanによるPixabayからの画像

 おいたんがリーダー(女)から『今後どうされるつもりですか?』と尋ねられ、「辞めるつもりですけど?」と答えてから初の出勤日。おいたんは、エリアマネージャーと話をする事になりました。施設長も同席していたようです。

 おいたんは、パートに降格されて、シフトを週3日に減らされては食っていけない事、リーダーから『バカ』と罵られることなどを素直に話したそうです。

 エリアマネージャーは「それは良くないですね」とは言ったものの、それだけ。

 シフトを増やして欲しいと言ってみると、施設長から「腕が無いから増やせない」と言われる始末。

 ここの職場って、リーダー(女)が一番の古株で立ち上げの時から居るらしく、施設長と管理者は後から来た人。だから、施設長と管理者はリーダーの顔色を伺いまくって、言いなりになっているのだそうです。

 だから、パワハラをしていても見て見ぬふりなのですね。

 おいたんとエリアマネージャー・施設長の話し合いは、結局折り合いが付かず、「ここは10日が給料の締め日ですから、今日まででもいいですよ。あと3日来ますか?」と言われたそうです。この日は6日。おいたんは10日までにあと3日シフトに入っていました。

「もう……いいです……来ません……」

 おいたんの心はぼろぼろでした。でも、おいたんの偉い所は、この日、きちんと19時半まで働いて帰ってきた所です。

 無雲だったら、エリアマネージャー・施設長と話が終わったらもうさっさと帰ってきてしまいます。「じゃ、どうも!」って感じで。

 おいたん、変に律儀で真面目だよね。って思いました。

 無雲は「今日で終わりです」というLINEを受け取って、びっくりしてもう笑うしかありませんでした。爆笑でした。

 そして、「今日の夕ご飯、玉ねぎまみれにしてやろ」って思いました。

 玉ねぎには精神安定効果があるらしいんですよ。なので、親子丼とみそ汁に、これでもか! ってくらい玉ねぎを投入してやりました。

「あんたが泣かなくなったから良かったけどさぁ……」

 とは母の言葉です。無雲は、もうおいたんの職業についていちいち泣いたり叫んだりする事は止めようと思っていました。おいたんという迷走中の人間が居る以上、これは付いて回るものなのです。

 そして、おいたんが何かやらかせばそれは私のエッセイのネタになる。

 おいたん=ネタ要員として考える事で、己に降りかかってくる強烈なストレスを昇華させようとしているのです。

 無雲は、おいたんが帰宅してからも務めて明るく振舞いました。おいたんの頭をなでながら、「お疲れ様。偉かったね」と労いました。

 しかし、ふとした瞬間、素に戻ると、また『消えてしまいたい』という想いが湧いてくるのです。

 だから、無雲は無理やりにでも明るく居ようと思いました。笑顔で前向きを無理やりにでも実践しようと。

 おいたんと一緒に居たい事には変わりないし、おいたんと離れ離れにはなりたくない。だってそこに愛があるから。

 だから、無雲は己を鼓舞して毎日明るく振舞うのです。

 次回は、おいたんが失職した翌日に食肉加工業者の面接に行った話です!

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