【連載エッセイ】夫は仕事ができません!【Vol.017『おいたん、職場で『バカ』呼ばわりされる』】

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「あの……クソババァ!!!」

 ある日、帰宅したおいたんが怒っている。クソババァとはリーダー(女)の事らしい。

 温厚なおいたんがこんなに怒る事は珍しい。だから無雲はよく話を聞いてみる事にした。

「先月辺りから、作業が終わってなかったりすると『まだ終わらないのか! このバカ!!』とか言われるんだ」

 無雲はびっくりしました。ハラスメントが色々と問題になる今の世の中で、業務上で部下をバカ呼ばわりする人がまだ生息していたとは。

 これは、完全なパワハラだ。おいたんは先月からこの罵倒に耐えて働いていたのだ。無雲はおいたんに労基(労働基準監督署)に通報する事も持ちかけたが、おいたんはそれはしたくないらしい。

「じゃぁ、さっさと次決めて辞めるこったね」

 という結論に達した。

 こそこそと裏で『仕事ができない人』の悪口を言うのはよくある事だ。しかし、面と向かって『バカ』とはけっこう酷い。その場で喧嘩してこないだけおいたんの気分安定剤は効果を発しているのだろう。

「あのクソババァ、マスク取ると般若みたいな顔なんだ。意地の悪さが顔に出てる」

「家でもバカバカ言ってるんじゃないの? だから家庭も上手くいってないからきつい顔なんじゃない?」

「家庭の事は聞いた事が無いな。多分、独り身だと思う」

「そんなパーソナリティーだからモテないんだねwwwwww」

 そんな会話でちょっとおいたんを和ませる。おいたんがブチ切れてリーダーに掴みかかったりでもしたら大変だ。

 無雲が今出来る事は、おいたんが帰宅したら美味しいご飯を食べさせて、ストレスを和ませて、ニコニコ顔を見せる事だ。

 そして、無雲はこの日決心した。おいたんだけに次の職場を探す求人検索を任せておけないと。おいたんは検索下手だ。無雲も明日から検索しよう。そう心に決めて、おいたんには美味しい夕ご飯をたらふく食べさせておきました。

次回は、無雲がめっちゃ求人検索をする話です!

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