ある日、おいたんに民間の障害者求人サイトからスカウトが届きました。厳密には、スカウトというよりピンポイントな紹介なのですが、一応『スカウト』って事になってました。
その企業は、おいたんが介護の資格を取る時に研修に行った会社でした。おいたんは、以前からそこで働いてみたかったらしいのですが、求人が出ていなかったので諦めていた施設でした。
介護職では辛い思いをしたおいたんでしたが、今回の案件は『間接業務』となっていたので、えいやっと受けてみる事にしました。
おいたんにとっては、清水の舞台から飛び降りる気持ちだったと思います。
また介護の世界に行く事には、恐怖もあったと思います。しかし、おいたんは基本的には介護の仕事が好きだった人。会社側から「お前なんか要らねぇよ」と言われただけであって、自分から辞めたわけではなかったから。
この民間の障害者求人サイトは、基本がネットエントリーです。なので、無雲のパソコンからネットエントリーしました。書いた内容とかは、きちんとおいたんが考えています。
書類選考(ネットエントリー)の選考結果は数日以内には来るでしょう。どうなる事か、凄くドキドキしています。
そんな、とんとん拍子に事が進むとは思っていない。
しかし、どこかにおいたんの居場所があるはずなのです。
毎日、夫婦揃って求人情報を見ています。おいたんは検索が滅茶苦茶下手くそなので、すぐに見終わるみたいですが、無雲は網羅的に見るのでけっこう時間も割いています。
おいたんは、本当にマイペース。気付けばお布団で昼寝をしている。
でもまぁ、ギャンブルに行っちゃう無職夫なわけじゃないから、そこは良いかなと思います。家で寝てる分にはお金かかりませんから。
検索して・応募して・たまに釣りして・また検索して。
それの繰り返しです。いつまでこれが続くでしょうか。
おいたんに、早く次の職場が待っていますように。そして、次こそそこがおいたんの居場所でありますように。そう、神に祈らざるを得ません。
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