【連載エッセイ】夫は仕事ができません!【Vol.013『そこに一貫性やポリシーは無いんかい!』】

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 年明け、グループホームに勤め始めたおいたんは、いきなりその職場の洗礼を浴びました。

「自分は老人介護は素人そのものです」

 と面接で言っておいたにも関わらず、開始すぐに完璧な仕事を求められ叱責される日々だったそうです。しかし、おいたんは歯を食いしばってそれに応えようとした。

「怒られてばっかでさ、大変だよ」

 おいたんは毎日そう言います。しかし、1週間経過した辺りで契約書を持って帰ってきました。『正社員』登用の契約書でした。

「怒られてばっかなのに正社員になったの?」

 おいたんも訳が分からなかったそうですが、とにかく正社員にランクアップしたそうです。無雲は『雇用期間の定めなし』にとても喜びました。これで生活が安定する! そう思いました。思ったんだけど……。

 おいたんが就職した会社は、春から運営会社が大手の会社に切り替わるとの事でした。おいたんが勤めて少しすると、新しい運営会社から管理者が様子を見に来ていたそうです。

 その管理者は、おいたんの様子を見てこう通告してきました。

「当社では、あなたを雇う気はありません」

 おいたんが勤め始めて1カ月目の事でした。いきなりのクビ宣言でした。

「あなたが頑張って仕事をしてくれているのは認めます。しかしあなたは注意力に欠けていて利用者さんの細かい変化に気付けない。おしめ替えや食事介助が出来るだけではダメなんです。介護とは、そういうものです」

 おいたんは老人介護初心者です。勤めて1カ月で完璧な仕事が出来るほど器用な人間でもありません。なのに、もうクビ宣言です。

「1ヶ月間様子を見させてもらいますが、現時点では当社はあなたを使いません」

 そう新しい管理者に宣言されて10日後、おいたんは令和4年3月半ばから3カ月契約でのパート契約・週3日勤務の契約書にサインをさせられました。

 1カ月様子を見ると言ったのに10日しか経っていません。無雲はビリビリ怒りました。

「おいたんは初めから初心者だって言ってるのに、1週間で正社員にしたり1カ月でクビ宣言したり、そこに一貫性やポリシーは無いんか!? 管理者はこの短期間でおいたんの何を見て何を判断してるんだ!? そもそもまだ様子を見るって言ってから10日しか経ってない! 管理者の時空は通常の人間の3倍速で進んでるのか!?」

 今これを書いている時、令和4年3月はおいたんは週3のパートなので、おいたんには新たにフルタイムで働ける職場を探してもらう事になりました。

 無雲は、今回の職場ではおいたんは不完全燃焼だと思いましたので、ラストチャンスだと思ってもう一度介護で頑張ってごらん? と言いました。

 ただ、おいたんは自分は介護には不向きなのかも、と悟りつつあります。なので、食品工場の単純作業のパートとかも視野に入れているみたいです。

 とにかく、無雲としては生活を安定させて欲しいので、長く続けられる職場に移って欲しい。そして、安定的に稼いできて欲しい。

 それは、おいたんのメンタルにとっても、無雲のメンタルにとっても重要な事なのです。

 次回からは数回に渡って、『おいたんを構成するモノ』について触れたいと思います。

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