【連載エッセイ】無雲の乳がん闘病記【Vol.001『始まりは市の検診』】

無雲の乳がん+ヘルニア闘病記
MarijanaによるPixabayからの画像

「細胞診の結果、悪性という結果が出ました。結果を見ましても、乳がんで間違いないと思います」

 そんな衝撃的な言葉を乳腺科クリニックの女医さんから聞いたのが令和4年7月16日の事。

「当院でより精密な検査を行いました結果、やはり悪いものが出てしまいました。乳がんで間違いないです」

 大学病院であるA病院の主治医にズバッとその言葉を言われたのが同年8月12日。

 嗚呼、たった1カ月ちょっとの間に、健康体のデブっていうのだけが取り柄だった私に乳がん宣告が2回もされるだなんて思っていなかった。

 そう、これは、ほんの軽い気持ちで行った市のがん検診が事の発端だった。少し、時間を巻き戻して話をしていきましょう。

***

「無雲! あんた早くがん検診と健康診断行かないと期限切れちゃうわよ!」

「んぁぁ? あー、面倒くさいなぁ。仕方ない、予約取るか」

 自覚症状ゼロ、悪い所なんてあるはずが無いと信じて疑わなかった無雲41歳の初夏。母からとっとと検診に行きやがれという事を言われて、やっと重い腰を上げた無雲。

 今は検診の予約もネットで取れるので、子宮がん検診と乳がん検診をそれぞれのクリニックで予約しました。

 子宮がん検診はなんなくクリア。特に何もないみたいで、郵送でササっと結果が送られてきて終了。

 きっと乳がん検診も何もない、と信じて疑いませんでした。

 無雲は今年42歳なのでマンモグラフィー検査を受けなければなりません。マンモね、貧乳を伸ばして挟んで潰すから痛いのよね。だからちょっと行くの面倒だったんだわ。

 令和4年7月5日。無雲は初めて行く乳腺科クリニックの門を叩きました。出来たばかりっぽいクリニックはとても清潔で、平日の午前中はマンモの技師さんが女性という事で、何となく安心して検診を受けられました。

 ぎゅうぎゅうと胸を押しつぶされてマンモ撮影をされて、「はぁ、終わった。早くカフェに行きたい」とお会計を待っていると、診察室から名前を呼ばれました。

「ほえ? 結果は郵送じゃないの?」

 診察室に入ると、聡明そうな若い女医さん(院長)が座っていて、こう言いました。

「マンモグラフィー検査の結果、左胸に石灰化が見られます。優先して予約をお取りしますので、エコー検査の予約をしてご帰宅ください」

 えぇっ。引っ掛かったの~?

 ぐへぇ。

 仕方が無いので、翌週にエコー検査の予約をして帰宅しました。

 数日後に友達とサシ呑み会だったのですが、その時に石灰化の事を話しました。

「だーいじょーぶよ無雲ちゃん! 石灰化なんてよくある事! きっと何てことないわよ!」

「そうだよね~。自覚症状もないし、こんなデブながん患者居るわけないしwww」

 無雲は、どこまでも呑気でした。

 次回は、エコー検査から派生したさらなる検査のお話です。

***  
 このエッセイは、不定期の連載方式にいたします。体調・通院などの都合上、曜日を決めて書くとなりますと負担以外の何物でもありませんので、不定期に連載させて頂きます。更新した際には、Twitterでも周知いたしますので、よろしくお願いします!

ちなみに、無雲のTwitterアカウントは『@nocloudmoon01』です♬

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コメント

  1. 水ぎわパンダ より:

    さあさあ
    もう、のんびりいこう。
    パンダもあせらぬ。

    きみもゆっくり行こうね。

    • 無雲 より:

      おパンダさん、こんちゃーっす!!

      そうだね。もうジタバタしても仕方ない。
      のんびりと流れに身を任せて、がん細胞をやっつける事を考えるのみ。

      ある意味、「書く」という行為が私のデトックスになっている。

      皆、優しいからなぁ(´;ω;`)ブワッ

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